C大阪の日本代表FW柿谷曜一朗(24)が4日、大阪市内で同ユースOBの初蹴りに参加した。PK戦では小学生以来となるGKで、6本中2本をセーブし「感覚がよみがえってきた」と絶好調。前日3日には24回目の誕生日を迎え、この日は旧友らから祝福を受けた。6月開幕のW杯ブラジル大会に向け「あと半年間でどれだけ結果を残せるか。最後にW杯の舞台に立てるように練習からやっていきたい」と意気込んだ。

 現在、契約の残るC大阪とは話を進めているが、欧州の複数クラブが興味を示している。柿谷は「これから電撃移籍があるかもしれないから楽しみにしておいて」といたずらっぽく笑った。チームのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場にも「このチームに残ると決まったら、モチベーションをすぐに持っていきたい」と言葉を濁した。

 昨年は飛躍の1年だった。7月には代表デビューし、期待を背負うことになった。天才ストライカーとして注目が集まったことで年末年始には複数のテレビ番組に出演し多忙だった。「自分からやりたいと言って全部やっただけ。いろんな人に会えて楽しかった」と前向き。年男がW杯イヤーに躍動する。【辻敦子】