Jリーグが、浦和に史上最も重い「無観客試合」という厳罰を下した。村井満チェアマン(54)が13日、東京・JFAハウスで会見。8日のJ1浦和-鳥栖戦(埼玉)で一部の浦和サポーターが「JAPANESE

 ONLY」という差別的な横断幕を掲出した案件について、けん責に加え、23日の浦和のホーム清水戦(埼玉)を無観客試合として開催することを決めた。

 清水の竹内社長は、無観客試合の決定を受けて「Jリーグとチェアマンの迅速な対応を評価したい。この試合を楽しみにしていたお客さまのことを思うと残念だが、それを分かった上での措置だと思う」と話した。

 判断を受けとめる一方でクラブは、既にチケットを購入しているファンやサポーターの思いを考えて清水サポーターだけの入場を要請した。しかし、Jリーグは“なりすまし入場”を警戒。安全面を考慮し、清水サポーターを含めた無観客試合とした。

 思わぬ形で勝利への大きな後押しを失った選手は、動揺を隠しきれなかった。DF平岡康裕(27)は「経験がないから分からないけど、サポーターがいないのはモチベーションを維持することが難しくなる。複雑です」。FW大前元紀(24)も「あの雰囲気(埼玉)で試合をするのが楽しみな部分もあったし、サポーターがいなければ選手の気持ちにも影響すると思う。難しい試合になると思う。非常に残念です」と、素直な気持ちを明かした。