鹿島の日本代表DF西大伍(27)が「脱力」で上位対決を制す。

 今日5日のG大阪戦の印象を聞かれると「パトリックの1発に注意したい。宇佐美は…たぶん大丈夫だと思う」。18戦11発と好調の宇佐美が、旧知のDF昌子との対決に向けて「1対1になったら100%抜く」と意気込んでいると伝え聞き「力が入ってそうじゃない?」とニヤリとした。

 理由がある。3月から個人トレーナーに「脱力」を学んでいる。「力まないようにやるのが大事。いかに効率よく動くか、脱力を意識することですべてが変わった」と言う。8月2日の広島戦でCKから豪快なボレーシュートを決めるなど効果を実感している。

 ハビエル・アギーレ監督(55)が視察予定だが「まったく関係ない」と淡々と話した。涼しい顔で、3年ぶりに復帰した代表にたがわぬ高品質のプレーで魅せる。【桑原亮】