仙台の練習に参加している富山第一MF西村拓真(3年)が、潜在能力の高さを見せた。合流2日目の12日は狭いスペースでのボール回しが中心。J1で戦う選手からの鋭いパスにも正確なトラップで対応し、自ら積極的にボールを受けに走った。練習後には母校の大先輩のFW柳沢に駆け寄って言葉を交わした。

 さらに周囲を驚かせたのはシュート練習だった。右足の精度は仙台の選手に引けを取らず、何度もネットを揺らした。次々に「西村いいね!」と声が飛び、渡辺監督も「いいシュートを持っているし、視野も広い」と高く評価した。主戦場はサイドハーフながら、今季のプレミアリーグWESTでは全18試合でチーム19得点の半数を超える10ゴールをマーク。13年度の全国高校選手権で優勝に導いた実力は間違いなさそうだ。