サッカー日本代表の東京FW武藤嘉紀(22)が、ブンデスリーガ1部マインツから正式オファーを受けていることが、4月30日までに分かった。マインツ関係者が明かした。

 もしかしたら夢の「代表コンビ」が実現するかもしれない。現在マインツが採用している1トップ岡崎慎司(29)に、左のサイドアタッカーとして武藤が加わればコンビが形成される。2トップでの起用で代表コンビとなれば、ブンデス史上初となる。

 昨冬にプレミアリーグのレスターなどが獲得に動いたように、岡崎の今夏での移籍はまだ不透明だが、仮に契約を残す来季までプレーするとなれば、日本人にとって夢の組み合わせとなる。実現可能な理由はブンデスリーガに外国人(EU圏外)枠がないため。代わりに、ドイツ国籍枠6人+下部組織出身枠6人が必須条件。マインツには岡崎の他に、韓国代表DF朴柱昊やMF具滋哲らEU圏外の選手が多く在籍しているが、枠には全く支障がない。

 ◆マインツ 1905年、ドイツ・ラインラント-プファルツ州に創設。現ドルトムントのクロップ監督のもと、04年にブンデスリーガ1部に昇格。後に2部に降格したが、09年に再び1部へ昇格。10-11年は史上最高の5位となり、欧州リーグ出場権を獲得。今季は30節終了時で10位。本拠地コファス・アリーナは収容約3万4000人。マルティン・シュミット監督。