インテルミラノの日本代表DF長友佑都(29)の移籍先に、プレミアリーグ・レスターが最有力候補に挙がっていることが29日、分かった。今夏、欧州の複数クラブが浮上する中、今季から同代表FW岡崎が加入したレスターから正式オファーを受けた。イタリアメディアは移籍金300万ポンド(約5億6000万円)を提示していると報道。インテルミラノで師弟関係だったラニエリ監督が、獲得にゴーサインを出した模様だ。

 今夏、情報が錯綜(さくそう)し続けた長友の移籍話が、ようやく現実味を帯びてきた。9月1日に移籍市場が閉じるプレミアリーグのレスターから、獲得オファーを受けたことが判明。インテルに300万ポンド(約5億6000万円)の移籍金を提示したと、イタリアメディアのスカイスポーツが報じた。インテルと1年の契約を残し、約5億円の違約金は高額。左右問わず、サイドバックと中盤をこなせる長友が、リーグ上位を快走するレスターから高い評価を受けた。

 依然としてインテル残留の可能性は残っている。一方で交渉が順調に進めば、移籍が決定することになる。

 既にシーズンは始まっているが、ラニエリ監督は11-12年に約半年間インテルを指揮。長友のことは熟知しており、イタリア人とあってコミュニケーションの問題はなく、獲得へゴーサインを出したようだ。レスターには盟友・岡崎が今夏から所属しており、スムーズにチームにとけ込むことができる。

 プレミアリーグでの最大の難関とされる就労ビザの発行も、イタリアで5年間プレーしてきた実績が大きく、支障はない。トルコのガラタサライ、同じセリエAからはジェノア、サンプドリア、そしてここにきてポルトガルのベンフィカまで名前が浮上。毎日のように情報が飛び交うほど、欧州の移籍市場でも、注目を集めてきた。9月には、W杯アジア2次予選がある。インテル残留か、レスター移籍か。海外6年目を迎える長友が、岐路に立っている。