ACミランの日本代表FW本田圭佑(30)が、米国での選手育成に乗り出す。9日、本田がオーナーでもある所属事務所の「ホンダ エスティーロ株式会社」が発表した。

 グループ会社の米国法人がロサンゼルスで17年1月1日から新たなチーム「SOLTILO FC Los Angeles」を立ち上げ、12月14日から順次トライアウト(入団テスト)を開催する。

 年代別にU-6(6歳以下)からU-14までの計9チームで構成されるクラブチーム。今後、同地の地域リーグに参戦し各カテゴリーで優勝を目指して活動する。

 日本で64校を展開する本田のサッカースクールとも連係し、海外交流も図る。さらに、本田が実質オーナーのオーストリア2部SVホルンで米国から欧州進出の道も開かれる。

 “米国進出”を果たした本田のコメントは次の通り。

 「例えば、ヨーロッパのビッグクラブの監督は、当然ながら練習メニューを毎日作っています。しかし、そのトレーニングメニューの内容は、明日の試合に勝つためのものが多いです。理由はシンプルで、勝たないと解雇されてしまうからです。それは、長い目で選手を成長させるトレーニング方法ではありません。私が必要だと考えているのは、13歳~18歳の年代の子ども達に対して、長期的にプロとして活躍していくための成長戦略が必要です。そのためのメニューでないといけません。反対に、14歳や15歳で試合に勝つ必要はありません。選手として成長できれば、別に負けてもいいと思います。私は日々、ミラン、モスクワ、オランダ、日本代表で『こういうトレーニングをしたら良い』と思うメニューを日々ストックしてきました。そのメニューを子ども達に教える必要があり、SOLTILOで提供していくことが出来ます」