<欧州CL:セルティック2-0ビジャレアル>◇10日(日本時間11日)◇1次リーグ◇E組◇英国グラスゴー

 【グラスゴー(英国)=アンソニー・マッカスカー通信員】セルティックMF中村俊輔(30)が、欧州最高峰の舞台で「有終の美」を飾った。ビジャレアル戦で2得点に絡むなど攻守に活躍し、チームを2-0の勝利に導いた。今季終了後の横浜復帰が決定的とあって、欧州チャンピオンズリーグ(CL)でのプレーは事実上、最後。中村は「この経験を日本代表に生かしたい。W杯に出るよ」と、10年のW杯南アフリカ大会へ目を向けていた。

 中村がゲームメーカーとしての能力をいかんなく発揮した。前半14分、S・ブラウンにグラウンダーの縦パスを送って先制点を導きだすと、前半ロスタイムには、自陣ゴール前からのカウンター攻撃の起点となった。最後になるであろう欧州最高峰の戦いで2-0の快勝を演出した。

 ストラカン監督は「(中村には)最後のCLかもしれないね。でも言えることは、今日のナカはすばらしかった。本当にすばらしかった」。前節でE組最下位が決定したが、6万人近いサポーターが詰めかけた。気温0度の寒空。負傷明けで不安の残る左ひざにはあえてテーピングをせず、フル出場した。単なる消化試合にしたくないという思いにあふれていた。

 前半は欧州CL(予備戦含め)19戦目で初めて守備的MFに入った。後方から小刻みにボールをつないで、機を見ては前線に攻め上がった。後半27分には果敢なスライディングタックルでボールを奪うなど、時折笑みを浮かべながら、欧州最高峰での事実上のラストゲームを思う存分楽しんだ。

 中村

 (最後の1勝は)ファンに対してだね。トップレベルの大会に出れば、何が足りないか確認できてよかった。いろんな経験ができた。今後、代表やいろんなところで生かせる。

 欧州CLに出たい一心で、スコットランド行きを決意した。2季前の欧州CLデビュー戦ではマンUからFKでゴールを奪った。昨季はミランを破って、バルセロナと正面から組み合って戦った。欧州最高峰の試合を通じてかけがえのない「財産」をつかんだ中村は「W杯に出るよ」と、次の目標を口にしていた。