仁川アジア大会を戦った柔道の男女日本代表が24日、羽田空港に帰国した。

 女子52キロ級2連覇の中村美里(25=三井住友海上)は「アジアで勝てた。世界へ向けてやりたい」と視線は次に。ロンドン五輪後に苦しんだひざの故障から完全復活し、16年リオデジャネイロ五輪に向けて「出る試合1つ1つを大切にして、リオで金メダルを取りたい」と弾んだ声で答えた。

 女子57キロ級で金メダルを獲得した山本杏(20=国士舘大)は、「体のことを気にせずに、結構動き回れた」と大きな手応えを得た。世界ジュニアを2連覇したころのような軽快な動きが復活。大学入学後は力を付けるための身体の変化に戸惑う時期もあったが、ようやくスピードとのバランスが取れてきたよう。「秋の大会に向けてやっていきたい」と話した。