日本陸連は8日、強化策の立案を目的に新設した強化推進本部の初会合を東京都内で開き、惨敗だった世界選手権で浮上した課題などを確認した。

 今後は月1回の会合ごとにテーマを絞り、具体的な強化方針を立てる。本部長の尾県貢専務理事は「英知を結集し、戦略を練っていく」との方針を示した。

 推進本部は強化委員会の各部長を含めて現在は18人で構成。元男子短距離の朝原宣治氏、女子長距離の名指導者の藤田信之氏、女子走り高跳び日本記録保持者の今井美希さんも有識者として入った。この日、出席したメンバーは10人だった。

 副本部長の麻場一徳強化委員長は「現場の独自性を持って進めていかないといけない」と選手や指導者の意見が反映されることを求め、朝原氏は「話し合いをして、どんどん協力していく」と述べた。