「最強の市民ランナー」川内優輝(29=埼玉県庁)が、来夏の世界選手権ロンドン大会の代表選考を兼ねた福岡国際マラソン(4日、平和台陸上競技場発着=日刊スポーツ新聞社後援)に強行出場を決めた。

 2日、福岡市内のホテルで招待選手会見に出席した。

 川内は「3週間、出場するか、しないか悩んだ。周りからは出ない方がいいと言われた。何とかここまで来ました。一つでも上の順位、タイムを目指したい」と意気込んだ。招待選手としての責任感もあり、コンディションは万全でないが出場を決意した。

 先月12日の練習中に右足ふくらはぎを痛めていた。先月20日の上尾ハーフマラソンに出場した時には、「(福岡国際マラソンは)先頭での勝負は難しい。かなりヤバいです」と話していた。タイムも1時間33分26秒で、「ジョギング」というスピードしか出せない状態で、来年2月に開催される東京マラソンへの視野を入れていた。