ロンドン五輪男子マラソン代表に選ばれた藤原新(30=東京陸協)は、日の丸をイメージしたという白色のシャツと真っ赤なネクタイ姿で喜びを語った。

 -今の気持ちは

 藤原

 選ばれてよかったという安堵(あんど)より、さあ戦いに行くぞという気持ち。

 -五輪での目標は

 藤原

 順位は目標にしない。タフなコースだと思うので、目安は2時間7分半くらい。タイムを出せば順位はついてくる。

 -アフリカ勢は強敵

 藤原

 意識して練習する。トップ集団にさえいればチャンスはある。最初から第2集団のレースは考えていない。

 -北京五輪は補欠

 藤原

 4年前、七割は代表に入ったと思って完全に舞い上がった。補欠なのに大した練習をせず、チャンスが舞い込んでもベストの状態ではなかった。それは経験の浅さ。いい修行になった。

 -川内は落選

 藤原

 彼に刺激を受けてここまで頑張れた。これからもライバルで居続けてほしいし、次の五輪へ動きだしてほしい。

 -駅伝重視の実業団を飛び出した

 藤原

 かなり好奇心が強いタイプ。駅伝を否定するつもりはないが、マラソンで独り立ちできる確信があった。