<陸上:第55回東日本実業団対抗駅伝競走大会>◇3日◇埼玉県庁~熊谷スポーツ文化公園陸上競技場◇7区間=77・5キロ◇参加24チーム

 東洋大時代、箱根駅伝の山上り5区で4年連続区間賞(3度の区間新)を獲得し「新山の神」として、ファンを沸かせた柏原竜二(25)が、復活への手応えを得た。

 富士通のアンカーとして出走。タスキを受けた時はトップのコニカミノルタに2分59秒差の4番手。個人の区間順位も、チームの総合順位も4位でフィニッシュした。そのことには「(区間賞で日清食品グループの)村沢(明伸)君に20秒ぐらいやられている(実際は19秒)し、(区間2位でコニカミノルタの)谷川(智浩)さんにも負けている。アンカーは先頭との差を詰めなければいけないのに、そこまでの力が足りていなかった」と反省した。

 一方で「久々に自分なりには、ある程度の状態で臨めた。やっと、きっかけがつかめたぐらいの走りが出来た。練習もやっと形になり、思い通りになってきた」と社会人3年目にして、本来の走りが戻りつつあることを実感。マラソン挑戦については「まずはニューイヤー(来年1月1日の全日本実業団駅伝)まで、欲を持たず何も考えずに向かいたい」と話した。