<福岡国際マラソン>◇2日◇平和台陸上競技場発着(42・195キロ)

 公務員ランナーが「1人」の壁にぶち当たった。2時間7分を目標に掲げた川内優輝(25=埼玉県庁)だが、28キロ過ぎに先頭集団から遅れ、2時間10分29秒の6位。「いつもと同じレースパターンになってしまった。ただ、力不足です」とうなだれた。

 敗因に調整法と気持ちを挙げた。「平日に質の高い練習ができていない。さらに先へという気持ちがなくなってきているんじゃないか」と自ら分析。「口だけじゃなくレースでしっかり追えるようにならないと。実業団とかに武者修行に行かないといけないかも。幅を広げないと進歩がない」と独自調整の限界を悟った。

 今年既に8レース。招待選手でエントリーの16日の防府マラソンも「出ます」。しかし来年の選考レースは白紙にした。「一般参加で出るかも。力をつけて大会に出たい」。市民ランナーの星が岐路を迎えた。