6年ぶりの金メダル獲得へ、王者に食らいつく。柔道の男女日本代表が18日、世界選手権(23日開幕、パリ)に向けて成田空港を出発した。男子100キロ超級代表の鈴木桂治(31=国士舘大教)は愛読書の「新宿鮫」シリーズを手に「(世界王者)リネールに、サメのように鋭い牙で食らいついて頑張る」と決意した。主人公・鮫島刑事の強さにあこがれて、同作品のほとんどを読破。唯一、未読だった1作を手に、モチベーションを高めるつもりだ。「練習したことは考えても出ないもの。自分の体(の反応)に期待したい」。磨いた牙で、決戦に挑む。