日本は1次リーグ最終戦となる米国戦で勝利して3勝1敗とし、全日程を終えた。

 3勝しての1次リーグ敗退は史上初。試合前に敗退が決定している中で、南アフリカなどに勝利してきた日本ラグビーを、最後まで世界の大舞台で披露し続けた。

 前半5分に相手PGで先制されるも、同7分にはWTB松島幸太郎(22=サントリー)が左隅にトライを決めて逆転。FB五郎丸歩(29=ヤマハ発動機)もゴールを決めた。同24分、今度はトライを喫して逆転を許すも、直後の28分にはモールでゴールライン近くまで迫ると、W杯初出場初先発となったWTB藤田慶和(22=早大)の初トライで再逆転。五郎丸のゴールも決定。同33分にはPGも決めて、17-8で前半を折り返した。

 後半4分、五郎丸が距離の長いPGをしっかりと決めて加点し、勢いは増した。同17分にはラインアウトからモールで押し込み、最後は途中出場のNO8アマナキ・レレイ・マフィ(25=NTTコミュニケーションズ)がトライ。終盤に米国の猛攻を受け、7点差に迫られたものの、同37分に五郎丸のPGで突き放し、試合を決定づけた。

 試合後、フランカーのリーチ・マイケル主将(27=東芝)は「決勝トーナメントには行きたかったが、W杯の勝利は日本にとって大きいこと。日本に戻って(自国開催の)19年に向けて努力していきます」と力強く話した。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチも「米国戦もとてもいい勝利でした。どんどん続けて攻撃が出来た。今日も赤と白のジャージーを着た人がたくさんいて応援してくれた。次のW杯でもいいチームが出来ると思う」。自身は退任するが、さらなる日本の活躍に期待を寄せた。