世界ランキング17位で16歳の平野美宇(エリートアカデミー)が、決勝で同8位の鄭怡静(台湾)を4-0で破り、日本人初優勝を成し遂げた。大会最年少優勝で、中国選手以外での初の栄冠となった。

 平野は「夢のようです。とてもうれしいです。賞金は私の家族、コーチ、友人のためにショッピングしたい」と笑顔を見せた。

 日本協会幹部も平野の偉業をたたえた。星野一朗専務理事は「プレースタイルも攻撃的に変わって、すばらしい戦いだった。リオ五輪の団体の控えメンバーとして同行したことで、2020年の東京は私がという動機付けができたことが大きい。快挙ですし喜びますが通過点です」。この日、都内で開催された卓球イベントに参加した女子日本代表新監督の馬場美香氏も「中国のすごい選手が出なかったのは残念ですけれど、大きな優勝。2020年東京五輪代表争いが活性化される」とたたえた。