女優としても活躍する本田望結(12=京都醍醐FSC)が79・68点の3位で、シード保持者を除いた上位6人に与えられる全日本ノービス選手権(21~23日、兵庫・尼崎スポーツの森)出場を決めた。4年連続になる。

 前日9日にジュニア女子で準優勝した次女真凜(15=大阪・関大中)、この日の演技前にノービスB女子で優勝した四女紗来(9=京都醍醐FSC)に続きたかった望結は、冒頭の3回転ルッツで転倒。それでも「お芝居させていただいているのでそこは負けたくない」と話す表現力で魅了した。ジャンプも以降は持ち直し「点数的には良かった。(第1組の7番目で)滑走が遅かったけれど、不安なことを考えずに『絶対出来る』と思ったのが良かった」と笑顔で振り返った。

 女優業ではテレビ朝日系「探偵少女アリサの事件簿」(今冬放送予定)でドラマ初主演を果たすことが明らかになったばかり。それでも「今回に向けてたくさん練習してきた。両方がすごく大好きなので、中途半端になりたくない」と意気込む。大阪-東京間の移動中はせりふの暗記などに打ち込み、東京で女優業をする間も都内のスケートリンクで練習を積んできた。

 前夜はジュニア女子フリーの真凜を応援することを断念し、この日早朝の演技前練習に備え「(午後)7時に寝ました。夢の中で応援していました」。姉真凜、妹紗来の活躍に挟まれる形だが「お姉ちゃんに追いつけるように、妹には負けないという気持ちで頑張りたい」と強い決意をみなぎらせた。