競泳平泳ぎで五輪2大会連続2冠の北島康介氏(34)が23日、東京・日大豊山高で主宰の「KITAJIMAQUATICS」会員向けの交流会と水泳教室を開いた。北島氏は、ゲストスイマー立石諒(27=ミキハウス)らとともに子供たちにアドバイス。自らの泳ぎも披露した。

 今年4月に現役を引退した北島氏は「引退したのが遠い昔のように感じる。『あー、今年まで選手をしていたんだな』と思いますね。もう年末年始のきつい練習をしなくていいので、ゆっくりしたい」とにっこりと笑った。

 公私ともに親交がある立石は現役を続行する方針。北島氏は「僕が『やれよ』って言った。『お前がやんなきゃ誰がやんの?』って。現実をみれば、きつい勝負になるし、プライドだけじゃどうにもなんない。でも個人的に応援したいじゃん。まだチャンスがあるから。もう1回、いい記録で泳いでほしい。そうすれば、人生においても大きな意味がある」とエールを送っていた。