猛暑の「あついぞ! 熊谷」を味方にする!! ラグビーのトップリーグ(TL)昨季3位のパナソニックが、8月11日に埼玉県熊谷市のスポーツ文化公園陸上競技場でスーパーラグビー(SR)の強豪ハイランダーズ(ニュージーランド)と国際交流試合を行う。グローバルラグビーフェスタ2017埼玉・熊谷実行委員会が22日、埼玉県庁で記者会見を行い、発表した。

 19年ワールドカップ日本大会の機運を高めることや北関東の地域振興につなげることを目的として、W杯開催自治体の熊谷市で開催する。熊谷市は07年8月に国内最高気温(当時)の40・9度を観測した「元祖日本一暑い街」として知られている。

 パナソニックは約15キロ離れた群馬県太田市を拠点として暑さに慣れている。一方、真冬のニュージーランドから来日するハイランダーズは暑さ対策が課題となる。会見に出席したパナソニックのディーンズ監督は「熊谷市は我々のホームだと思っている。選手は夏場の練習で暑さに慣れているため問題ない。ハイランダーズには『ようこそ』と出迎えるが、試合をする上では嫌のものを与えたい。(暑さによって)相手が居心地が悪い場所であってほしい」とけん制した。

 ハイランダーズは世界ランキング1位のニュージーランド代表「オールブラックス」の選手を多く擁し、15年にはプレーオフ決勝でハリーケーンズを下して悲願のSR初優勝を果たした。13年から4年間、日本代表のSH田中史朗(32)が在籍し、日本代表のジョセフ・ヘッドコーチが昨季まで率いるなど日本との親交も深い。

 パナソニックは田中の他、フッカー堀江やWTB福岡らの多くの主力選手をサンウルブズと日本代表に輩出し、準備期間が短い間での試合となる。ディーンズ監督はベストメンバーで臨むことを明言し、「この試合が19年W杯に向けて大きな一歩になる。世界的なチームのプレーが見られることは、次世代の子どもたちにとっても意義がある。W杯を大いに盛り上げていきたい」と期待を込めた。