自国開催の19年W杯で初の8強入りを果たし、さらなる飛躍を目指す日本の、次回大会の対戦相手が決まった。イングランド、アルゼンチンと同居する「死の組」となった。

バンド2(第2シード)の日本は1次リーグD組(プールD)に入り、イングランド、アルゼンチン、オセアニア代表、米大陸第2代表と同組となった。元代表ヘッドコーチ(HC)のエディー・ジョーンズ氏(60)が率いるイングラントとの、夢舞台での対決が実現した。

アルゼンチンも難敵だ。通算1勝5敗と負け越しており、直近の対決も完敗。しかもジェイミー・ジョセフHC(51)就任後、初のテストマッチとなった16年11月に20-54で大敗している。23年は負けられないリベンジマッチとなる。

▼イングランド(10大会連続10回目)

世界ランク2位でW杯通算36勝1分け14敗。最高成績は03年大会の優勝で、日本で行われた昨秋のW杯では準優勝した。日本戦は9戦全勝。主な選手はロックのマロ・イトジェ、SOオーウェン・ファレル。ジョーンズ監督の下、11~12月の8カ国対抗で優勝した

▼アルゼンチン(10大会連続10回目)

世界ランク8位でW杯通算21勝20敗。最高成績は07年大会の3位。マリオ・レデスマHC。主力はフランカーのパブロ・マテラ、SOニコラス・サンチェス。今秋、通算30戦目にして初めてニュージーランドから歴史的勝利を挙げた

▼オセアニア代表

世界ランキング13位のトンガと同15位のサモアの勝者

▼米大陸第2代表

米国、カナダ、ウルグアイなどが有力候補

新型コロナウイルス感染拡大の影響で国際親善試合の中止が相次ぎ、20年1月1日の世界ランキングに基づいて各国が各バンド(シード)に配分された。これは昨秋のW杯が終了した時点の順位。ベスト8だった日本は当時8位でバンド2に入り、アイルランド、オーストラリア、開催国フランスとは1次リーグで同組にならないことが決まっていた。

大会には20チームが出場する。うち日本を含む12チームは昨秋W杯の成績で自動的に出場権を獲得。残り8チームは今後の予選で決まる。開幕は23年の9月8日。9都市9会場で10月21日の決勝まで全48試合が行われる。

前回の日本大会は開幕の約2年4カ月前に抽選会が行われた。今回は2年9カ月前。24年パリ五輪(オリンピック)との重複を避けるため実施が早められた。

◆ラグビーW杯フランス大会の1次リーグ組み合わせ抽選方法 出場20チームのうち、前回の19年日本大会1次リーグ各組3位に入って出場権を得た日本など12チームを1月1日時点の世界ランキング順に3グループに分けた。残りの8枠の予選を2つに分け、計5グループに。各グループから1チームずつを選び、4組に振り分けた。世界ランク8位だった日本は、5~8位の第2グループに入った。