フィギュアスケート世界選手権女王の浅田真央(17=中京大中京高)が24日、新コーチはロシア人のタチアナ・タラソワ氏(61)に決まったと発表した。タラソワ氏は荒川静香やヤグディンら多くの世界王者を育て、今年3月には殿堂入りした一流コーチ。浅田の振付師として昨季はショートプログラム(SP)、今回の新プログラムではフリーも担当していた。

 浅田はこの日、カナダから帰国。タラソワ氏に決めた最大の要因を「女子では自分だけにプログラムを作ってくれた」と、自分に専念してくれることを挙げた。同時に、拠点は変えず、定期的に両者がロシアと日本を行き来する形にすることも決め手に。今年2月にロシア人のアルトゥニアン・コーチとの師弟関係を解消し、練習拠点も米国から愛知に戻していた。

 この日は、新プログラムがSPは「月の光」、フリーは「仮面舞踏会」になったことも発表。これで世界選手権連覇、10年バンクーバー五輪に向けて土台が固まった。