<ビーチバレー:JBVサテライト平塚大会>◇最終日◇5日◇神奈川・湘南ひらつかビーチパーク◇賞金総額100万円

 真っ黒なスパッツで肌を隠した「かおる姫」が、ユニホーム同様に初黒星を喫した。バレーボールの日本女子代表で活躍し、今年からビーチバレーに転向した菅山かおる(30=WINDS)が2回戦で敗れた。溝江明香(18=産能大)とのコンビで、昨年の東京オープン3位の強豪、梁川友紀(28)、浦田景子(31)組と対戦したが、ストレート負け。「技術が足りない。経験不足」と反省した。

 前日同様、菅山のビキニ姿をひと目見ようと100人を超す観客が押し寄せた。ところが、この日の主役は練習から黒いスパッツを着用し、バレー時代に「姫」と名付けられた理由の白い肌は、足と手の先がのぞくだけだった。試合もそのままでプレー。試合後もサングラスも外さなかった。

 前日の初戦でも菅山はスパッツ着用を要求したが、他の選手も水着着用を義務づけていた大会側に却下され、鮮やかな水色の水着を着用した。しかし、この日は曇天で「寒いから」という理由で大会側からスパッツが認められたという。

 初黒星に菅山は「今は自分たちがどのぐらいか分かった」。今大会は24日から始まるJBVツアー開幕戦、愛知オープンの予選を兼ねていた。菅山組は2回戦で敗れたが、推薦枠で本戦入りが決定した。次戦こそ、再び鮮やかな水着で「かおる姫」が白星を奪い取る。【吉松忠弘】