GPシリーズ第2戦スケートカナダ(ウィンザー)で初戦を迎える織田信成(25)は23日、「かっこいいおやじの姿を見せる!」を目標に掲げた。昨季はシーズン途中から左膝の故障を理由に大会を欠場。再起をかける今季は、10年10月に誕生した長男信太朗くんの存在が大きな発奮材料になっている。「滑っているのをテレビで見ていると、まわったりとか跳んだりとかしている」という。そんな息子に、自分の活躍する姿を見せるつもりだ。

 ケガについては「もう痛みはない。練習でジャンプも制限なく跳べてます」。男子は4回転ジャンプが必須になり、特に日本男子はソチ五輪出場へ向けて戦国時代を迎えている。過酷な争いになるが、「自分の個性と思ってもらえる何かを出したい。コミカル、スピード、ジャンプのランディングなど。自分もまだまだ行けるんだぞという存在感をアピールしたい」。パパはまだまだ、かっこよく滑り続ける。【阿部健吾】