16年リオデジャネイロ五輪で正式種目となる7人制ラグビーの有望選手を集めて、千葉県内で行われている強化合宿「セブンズシニアアカデミー」第2日の28日、アメフットXリーグIBMの栗原嵩(27)が合流した。日本代表として11年世界選手権(オーストラリア)に出場したワイドレシーバーは、WTBやCTBの位置に入って練習。瀬川ヘッドコーチは「速さも強さもある。身体能力はすごい」と高く評価した。

 栗原はアメフット界でのスピード指標である40ヤード(約37メートル)走のタイムは4秒4と、日本トップクラスのスピードを持ち、13年にはNFLのレイブンズのキャンプにも参加した。「アスリートとしての可能性を広げたい」と志願し、12日から静岡で行われた合宿に参加。実力が認められ、今回の合宿に呼ばれた。

 今春もNFLへ挑戦する栗原は「間が空いて感覚を忘れてしまい、あまりよくなかった」と謙遜しつつ「ラグビーは練習の1つではない。まずは国際試合に出たい」と両立に意気込んだ。今後は、大学やトップリーグのチームの練習への参加も計画している。【岡崎悠利】