大相撲の「力士大運動会」が13年ぶりに“復活”する。十両以上による力士会が24日、日本相撲協会からの協力要請を了承した。5月の夏場所終了後に行われ、フジテレビ系列で今夏に放送予定。同運動会は99年2月以来開催されていないが、角界のイメージアップのためにも力士が一肌脱ぐことになった。

 横綱白鵬(27=宮城野)は「俺は昔、100メートルを12秒4で走ったんだ」と腕まくり。力士会会長の立場だけに「若い世代に相撲を知ってもらういい機会。力士は相撲だけじゃなく、すごいんだよと見せたい」。高い身体能力で主役候補の関脇豊ノ島(28=時津風)も「僕は賛成。いいことだと思う」と話した。

 今回は少し趣向が異なる「21世紀バージョン」。フジテレビ関係者によると芸能人が加わり、運動会の中に歌合戦をミックスする。巡業で相撲甚句を担当する十両の勢(いきおい)は「僕は歌の方が得意です」と参戦をアピールした。

 協会の資料によると、力士運動会は1908年(明41)5月に亀戸天神境内の広場で初開催された。力士会運営は54年5月が1回目。13年前の前回は、仮装行列で美少女戦士セーラームーンに扮(ふん)した当時新大関の千代大海(現佐ノ山親方)が個人MVPを獲得した。今度も力士の意外な一面が見られるかも!?