ソフトバンクに「ジョー」が復活した。20日、元ダイエー捕手、城島健司氏(43)の球団会長付特別アドバイザー就任が発表され、会見が開かれた。ジーンズ姿の「独自路線」ファッションと爆笑会見。「ジョー劇場」ぶりは相変わらずで、地元福岡のファンも変わらない城島の復帰を喜んだに違いない。
会見の直前、ヤフオクドーム内にある球団事務所の前で、城島が入ってくるのを何人かの報道陣とともに待っていた。そろそろ来てもいいという時間でも、なかなか姿を見せない。ふと顔を上げると、入り口付近でスマートフォンをいじっている白髪のおじさんが立っていた。一瞬、普通のおじさんだったが、よく見ると城島…。「お久しぶり」。声をかけると顔を上げ「ああ、知った顔がいてよかった」とほほえんだ。ジーンズのラフな格好で入ってきて、着替えるんだろうと思いきや、そのままの格好で隣接する会見場に現れた。目を疑いながらも「らしいな」とも思った。
城島を初めて見たのは別府大付(現明豊)3年のころ。ドラフト前の取材だった。大学進学を公表していたなか、まさかのダイエー1位指名。当日、別府の高校に取材に行っていたが、放課後、急に「家族会議をする」と九州を横断するように陸路実家のある佐世保に向かった。当然ながら私もついていくことになり、まさに振り回された。
城島はダイエー選手としても担当記者時代の97年に取材していた。覚えている方も多いと思うが、打席で打つ直前にバットの先を右手でさわる「クセ」があった。移動の飛行機で偶然、隣になり、その訳を聞いた覚えがある。「バットの芯を触るんですよ。ここで打つんだって言い聞かせるように」。プロ3年目21歳スラッガーはそう胸を張った。その年初めて1軍に昇格した城島は、15本塁打、打率3割8厘と大ブレークした。
今年夏、城島の長男優太(近大福岡3年)が高校野球最後の夏を迎え、父としてスタンドで観戦した。そこでの再会は14年ぶり。近くに寄っていくと「うわ-。久しぶりですね」と笑いシワを見せた。「息子のおかげで、こうやって結構昔の野球関係者に会うんですよね」。
「明るく、破天荒」とは城島のためにあるような言葉だと思っている。間違いなく来年、チームに新しい風が吹く。【ソフトバンク担当 浦田由紀夫】




