悔しさを胸に、また強くなる。オリックス神戸文也投手(26)が、順調に経験を積んでいる。
「去年は(8、9月の)2カ月で19試合に投げられた。去年よりは多く投げたいですね。今年は40試合登板を目指して頑張りたいですね」
6月19日、楽天との開幕戦。1-1の8回だった。先発山岡が降板。2番手は誰か…? ブルペンには経験豊富な救援陣がスタンバイしていた。潤沢な選択肢。そこで指名されたカードは「神戸」だった。しかし…。思うような結果を残すことはできなかった。信頼回復へ、また進んでいく。
開幕前には「状態は悪くない。実際にゲームで投げたときに、去年よりは精度が上がった。納得のいく“ボール”が増えた。右のアウトコースと左のインコース。ギリギリのところに投げられているなと実感していました」と話していた若き救援右腕。「コースは間違えずに。ちょっと浮いたら持っていかれるという意識で投げてます。勝ち負けに影響するところで結果を残せたらなと思います」。昨季に育成選手から支配下選手へ昇格。今季にかける思いは強い。
無意識だが、打者の手元で変化する直球が持ち味だ。「トラックマンで、回転数や回転軸を見たときに、平均の回転数は2200~2300回転。球速が速い人ほど、回転数が多い。楽天の則本さんは2800ぐらいと聞いた。だから浮力が生まれて、回転が多いと空振りが取れる」と説明するが、「自分は反対で、多いときで2000回転。基本は1800回転ぐらい。回転数が少ないので、ドーンと(回転が少なく)行く感じ」と思わぬ事実を語った。
回転数が少ないほど、打球は飛びにくいとされる。バットに当たった瞬間に回転数が少ないと、打球は飛ばない。「ボールが手元でクッと動くから捕りにくいと言われる。突き指するっていじられるんです。自分では真っすぐのつもりです。ただ、シート打撃で安達さんに『なんで、そんなにボール動くん?』と言ってもらった。打つ瞬間に沈むから、ゴロが多くなるのかもしれません」。
回転数が少ない理由は「手」にあった。「手の大きさも関係しているのかなと思う。手のひらがデッカイから。みんなはボールを指で握っているところを、自分は縫い目に指を合わせると、多少浅くなる。だから回転が伝わりにくいのかなと思う」。得意球のフォークも「グッと挟んでる意識はない。指をちょっと開いたらフォークになるので…」と、より自然に握っている。
シーズンは始まったばかり。「ここからがまた勝負。チームに貢献できるように頑張りたい」。頼れるリリーバーへと成長していく。【オリックス担当=真柴健】




