契約はシビアになる。西武は今季、5人の新外国人が加入したが、昨季は5人がチームを去った。このプロの世界は、特に助っ人外国人選手は数字に厳しい。
その中で、西武は外国人選手が少しでも力を発揮できるよう、心に寄り添える文化をつくってきた。
今回もそうだった。通訳ら国際担当のスタッフが、コロナ禍による入国規制で来日が遅れた5選手に、何か少しでも支えることができないかと考えた。1月下旬から1通。選手にメールで送るのが決まりになった。
「Something about Lions」との題名のメール。そこには「食事」、「日本の野球」、「チームの歴史」などさまざまなテーマの事が記されていた。西武の一員として、うまく適応できるように、またチームに愛着が持てるような情報が書かれていた。本拠地ベルーナドームにあるオススメのピザ屋のこと、また辻監督が87年日本シリーズで一塁から中前打で生還した“伝説の走塁”を紹介したメールもあった。
昨年6月20日。ロッテとの試合前には、外国人選手へのサプライズメッセージビデオが上映されていた。コロナ禍によって家族と離ればなれとなりながら、プレーする外国人選手たちへ、主力選手や辻監督からの激励メッセージから始まり、最後は母国にいる家族からのサプライズメッセージで締めくくられたもの。それを見たザック・ニール投手やリード・ギャレット投手は涙していた。この企画も通訳が発案したものだった。
「強い西武」。その強さの裏にはスタッフもいる。外国人選手サポートの一例のように、チームのために何ができるか考え、行動する。そんな脈々と受け継がれ、強く根付く文化をあらためて知る。【西武担当 上田悠太】




