若虎が驚異のV字回復を遂げていた。平田勝男2軍監督が率いる阪神のファームが猛烈な勢いで白星を量産している。5月ラストゲームとなった29日ウエスタン・リーグ中日戦(甲子園)を6-0と完勝。これで8連勝だ。5月は17勝3敗1分けと勝ちまくり勝率はなんと8割5分だ。首位広島に1・5ゲーム差と迫った。

振り返ればシーズン序盤は苦しい戦いを強いられた。チームで新型コロナ感染者が相次ぎ、濃厚接触の疑いも含め離脱者が相次ぎ、2軍も選手不足に。4月13日のウエスタン中日戦は野手が9人だけで、捕手登録の5人が先発した。チーム編成が困難となり同15日からのソフトバンク3連戦が中止になったほど。3、4月で6勝15敗1分けと負けが込んでいた。

データを見ても特筆する数字はない。チーム打率2割3分4厘もウエスタン5球団で5番目、151得点も4番目だ(29日現在)。僅差のゲームを拾っている印象だ。もちろん、育成の意味合いも強い2軍の試合。平田2軍監督が「勝ったっていったってそんなことで一喜一憂できないのよ」と話すように勝利だけが目的ではない。ただ、この勝ちっぷりは気になる。何とか1軍に波及してほしい。【阪神担当=桝井聡】

試合前、あいさつする阪神平田2軍監督(2022年5月24日撮影)
試合前、あいさつする阪神平田2軍監督(2022年5月24日撮影)