背番号3桁の若武者が猛アピールしている。ソフトバンクの育成2年目、佐藤航太外野手(20)だ。今季はウエスタン・リーグで18試合に出場。主に1番打者として打率3割6分1厘をマークする。来季の支配下昇格を見据え、打棒で結果を残している。
個人的に気になる選手の1人でもあった。記者は鷹番になる前の23年3月まで東北6県のアマチュア野球を担当することもあった。八戸学院光星(青森)出身で佐藤航の高校時代を取材する機会にも恵まれていた。最初に取材したのはよく覚えている。佐藤航が1年時の秋季県大会準々決勝の青森山田戦だ。1点を追う9回に佐藤航の2点適時打でサヨナラ勝ち。東北大会の出場も決め「泣きそうになるぐらいうれしかった」と当時は語っていた。
記者になったばかりの私にとっては現地で見た初めて? のサヨナラ打だった。劇的決着にホームベース上で歓喜するナインに狙いを定め、カメラのシャッターを切りまくっていた。絵的にも会心の1枚で、紙面に掲載された時の喜びを覚えている。
3年夏は甲子園にも出場した。2回戦の愛工大名電(愛知)でランニング本塁打をマーク。50メートル5秒9と足もある。生まれは東京・江戸川区出身だ。子どもの頃から大がつくほどの巨人ファン。憧れの選手は「坂本(勇人)さんです」と言う。八戸学院光星への進学を決意したのも、同校OBで坂本勇人のような選手になりたかったからだ。
課題は線が細いことだ。183センチ、74キロ。今年1月に小腸炎で4日間の入院を余儀なくされた。体重は8キロ減。現在は80キロを目標にウエートトレーニング、1日6食の食事トレーニングで肉体強化にも励んでいる。来季は勝負の3年目を迎える。「1つの目標です」とまずは支配下昇格を狙う。「打つこともですけど、バントであったり、守備や走塁も。1戦1戦を大事に全てにおいてレベルアップしていかないといけない」。憧れる坂本のようなスーパースターを夢見て、下克上ロードを突き進んでいく姿をこれからも追いかけていきたい。【ソフトバンク担当 佐藤究】




