ワールドシリーズ連覇に向け、今季から新たに遅咲きのベテラン右腕カービー・イェイツ(37)がドジャースのブルペン陣に加わった。
昨季チーム2位の65試合に登板した右腕ハドソンが引退し、昨季18セーブの右腕フィリップスは右肩の故障で開幕を負傷者リストで迎える見込みで、リリーフが今オフの補強ポイントの1つだった。佐々木朗希、左腕スネルを獲得して先発陣を補強したチームは、1月にパドレスからFAになった救援左腕スコットを獲得。さらにその2日後にイェイツとの契約が報じられ、米メディアからも“Evil Empire(悪の帝国)”と報じられた。
ハワイ出身のイェイツは地元の高校から05年ドラフトでレッドソックスから26巡目(全体798位)指名を受けるも契約せず、ヤバパイ大に進学。しかし09年のドラフトで指名されず、ドラフト外でレイズと契約した。
14年6月に27歳でメジャーデビューし、この年は37試合で防御率3・75を記録。しかし翌15年は20試合で防御率7・97と苦しみ、シーズン後に40人枠から外れ、オフにインディアンス(現ガーディアンズ)→ヤンキースと移った。そしてエンゼルスを経て、17年途中にパドレスに移籍。それまでスライダーやチェンジアップを投げていたが、球種を速球とスプリットに絞り覚醒した。
19年は60試合で防御率1・19と圧倒し、リーグ最多41セーブを記録。オールスターに初選出された。21年は学生時代以来となる2度目のトミー・ジョン手術を受け全休し、22、23年はブレーブスでプレー。昨季はレンジャーズで61試合に登板し7勝2敗33セーブ、防御率1・17の好成績を残し、2度目のオールスターに選出された。オフにFAとなり、ドジャースと1年1300万ドル(約19億5000万円)で契約。37歳にして、キャリア最高年俸での契約を手にした。
イェイツはドジャースとの契約を決めた理由に「あまり考える必要はなかった。僕くらいの年齢での契約になると、勝利にコミットしているチームに行きたいと考えるようになる。ドジャースほど勝利にコミットしているチームはないよ」と、ドジャースの勝利への姿勢が決断の要因になったと明かした。また、パドレス時代には、同球団のアドバイザーを務める野茂英雄氏からスプリットの助言を受けたことにも言及。「僕がサンディエゴにいた時にヒデオ・ノモがサポートしてくれたんだ。彼は手首についてたくさん話してくれたよ。手首の使い方やその意味だったり、ボールの扱い方だったりね。彼の代名詞といえるボールを彼自身から教えてもらうことができたのは本当にクールだった」と、当時の様子を振り返った。
今季がメジャー11年目のシーズンとなるがポストシーズンに出場したのはブレーブス時代の23年のみ。ドジャースのOBである野茂氏直伝のスプリットを引っ提げ、ドジャースで自身初のチャンピオンリングを狙う。
◆カービー・イェイツ 1987年3月25日、米ハワイ州生まれ。05年ドラフトでレッドソックスから指名されるも契約せず、09年にドラフト外でレイズと契約。14年にデビューし、ヤンキース、エンゼルスなどを経て17年途中にパドレス加入。19年にリーグ最多41セーブを記録。22、23年にブレーブス、昨季はレンジャーズで33セーブを挙げた。球宴2度選出。178センチ、92キロ。右投げ左打ち。今季年俸1300万ドル(約19億5000万円)。






