「高原さんが書いた通りになりましたね」。手前みそだけど同業他社の若い記者が結構、そう言ってくれた。別に予言者ではないが驚き? の結果になった。
負けたらBクラス確定という9月21日広島戦で勝ったとき、かつての優良助っ人マット・マートンに教えてもらった「パワー・フィニッシュ」という言葉を使い、6連勝でシーズンを終われ、と書いた。
パワー・フィニッシュ。長距離走でフラフラになってゴールインするのではなく、胸を張ってゴールテープを切るように元気よく最後を飾れ、ということだ。そのコラムを、これも記者同様に読んでくれたようですぐに感想を言ってきたのは藤川球児だった。
「マートンはそう言ってましたか? 俺は『フィニッシュ・ストロング』って教えられたんですけどねえ。まあ同じ意味か。土地で言い方が変わったりするのかもしれませんね」
球児も大リーグ経験があるのは言うまでもない。言い回しはともかく、やはり、そんな考えを米国で聞いたようだ。ならば聞く。あと10試合、フィニッシュ・ストロングできるか-?
この日、読売新聞グループ本社代表取締役主筆・渡辺恒雄がチームに「あと7勝」を厳命したと日刊スポーツのネットで読んだ。都内で開催された優勝祝賀会兼激励会でのあいさつだ。
CSはアドバンテージがあるので3勝、日本シリーズで4勝。巨人が日本一に輝くまで7勝が必要なのは正解だ。そこで主筆の向こうを張って? とはせんえつ至極だけど「阪神は10勝しろ」と書いておく。CSでDeNAに2勝、巨人に4勝、そして日本シリーズで4勝の計10勝である。
巨人は7勝するまでに6敗できる。7勝6敗なら日本一だ。阪神はどうか。10勝する間に6敗はできる計算だ。もちろんDeNAにいきなり連敗すると終わるとかいろいろ条件はあるのだが、それは置いて。
10勝6敗なら16試合だ。そして阪神の最近16試合の成績を見ると。これが10勝6敗なのだ。そして巨人は7勝6敗なら13試合になる。最近のその結果は…。6勝7敗だ。それがどうしたと言えばそれまでなのだが、なんだか面白い。
あと10勝。さきほどの質問に球児はこう答えた。「投げますよ。そういう状況になれば行きますよ。10試合ね。そら投げます」。10月も虎党は、結構、楽しめそうだ。(敬称略)






