昨夏の甲子園に3試合登板した聖光学院の右腕今泉慶太(3年)が、復活ののろしを上げた。今夏2試合目のマウンドで初先発。5回を3安打無失点に抑えた。「気持ちの面で向かっていけた」と満足そう。春の県大会後に右腕に筋肉疲労を引き起こし、東北大会終了後は6月いっぱい、ほぼノースロー調整。夏の正念場になってピッチを上げてきた。

 斎藤智也監督(52)は「春先の悪い今泉から脱皮したのでは。本人が一番ホッとしているでしょう」と話した。今夏の背番号は10で、エースナンバーを森久保翔也(3年)に譲ったが、今泉の復調は準決勝、決勝への明るい材料。「もう1度甲子園に行きたい」と、智弁和歌山の8年連続を抜く、戦後最長の9年連続優勝へ視線を向けた。