高校日本代表は、先発のドラフト1位候補、東海大相模・小笠原慎之介投手(3年)から5投手で完封リレー。今日6日は、仙台育英・佐藤世那投手(3年)を先発に、初の世界一に挑む。

 ドラフト1位候補を含む5投手の継投でキューバ打線を4安打に封じた。最速151キロで甲子園V左腕の小笠原が、1次リーグのオーストラリア戦(8月30日)以来中5日で先発マウンドに上がった。「他の投手がいい投球をしていたので、投げたい気持ちはありました」。先頭のノロニャを直球で二ゴロに打ち取ると、続くガルシアは変化球で空振り三振。2本塁打を放つロベルトからは143キロの直球で空振り三振を奪い、秘めた闘志をぶつけた。

 この日の最速は144キロで、制球を重視した。「投球練習の時、西谷監督に腕が横振りになっていると言われたので、うまく体を使って投げようと思いました」と短時間で修正。2回を無安打2奪三振に抑え、最高の形で後ろにつないだ。

 阪神が最上位候補に挙げる高橋純が3回からリリーフし、こちらも2回1安打無失点と仕事を果たした。「試合を積むごとに左足の状態も良くなっています。あと1つで世界一なので任されたところを全力で投げたい」と拳を握った。続く成田、高橋樹、森下も踏ん張り得点を許さなかった。

 投手陣は8試合でわずか3失点(自責2)。6試合で0点に封じた。決勝の先発は佐藤。小笠原は抑え、高橋純は救援待機の予定だ。精鋭の力を集結し、いざ米国に立ち向かう。【和田美保】