日本はアメリカに1点差負けし、惜しくも初優勝を逃した。2013年の前回大会(台湾)に続き準優勝に終わった。米国は2度目の3連覇で8度目の優勝を果たした。

 先発した佐藤世那投手(3年=仙台育英)は、得意のフォークボールを武器に2回には3者三振に打ち取るなど力投。しかし、3回にバント処理で三塁へ悪送球し先制点を献上。さらに4番アムダイティスにライト前に落ちる適時二塁打を許しこの回2点を奪われた。佐藤は4回4安打2失点、6奪三振で降板した。

 5回から2番手登板した上野翔太郎投手(3年=中京大中京)は、伸びのある直球とチェンジアップを内外角に制球し、5イニング1安打無失点、6奪三振の力投で味方の反撃を待った。

 2点を追う日本は6回。1死三塁の好機に2番津田がチェンジアップに食らいつき右前適時打で1点を返した。さらに2死満塁と好機は続いたが、5番平沢の一、二塁間への打球が米国の攻守に阻まれ追加点ならず。

 1点を追う日本は8回1死二塁のチャンスに2番津田、3番勝俣が凡退。9回は4番清宮、5番平沢、6番オコエが三者凡退に終わり、勝利に届かなかった。

 注目の清宮幸太郎(1年=早実)は「4番DH」で先発し4打数1安打に終わった。

 優勝を逃した瞬間、マウンド上で歓喜の輪を作る米国チームを見ながら上野が涙、清宮も目を赤らめ悔しそうな表情を浮かべていた。

 試合後、西谷浩一監督(45)は「子どもたちはよく頑張ってくれたが、喜びに変えてやることができず残念です。限られた時間の中で、20人のメンバーはよくやってくれた。誇りに思う。この世界での経験をこれからの野球人生に生かしていってほしい。ここに応援に集まってくれたファンのためにも、これからの野球界を引っ張っていく人間になっていってほしい」と肩を落としながら淡々と話していた。

 次回は2017年にカナダで開催される。