第98回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)の北北海道旭川地区と南北海道小樽地区の組み合わせ抽選会が15日、行われた。夏甲子園5度出場の旭川工は、投手力アップに取り組んでいる。米大リーグ・レンジャーズで指導経験がある今任靖之氏(70)を6月初旬に臨時コーチで2年ぶりに招聘(しょうへい)。今春、甲子園出場12年夏以来となる監督復帰の佐藤桂一監督(58)は「投手が最大の弱点。フォームなどを見てもらい、ためになった」と充実の表情だ。

 春は地区初戦で旭川明成に3-14の5回コールド負け。初回4失点など、4投手が計16安打を浴びた。それでも、1月に負傷した右足首骨折で春はベンチ外の坂口耀(3年)が復活。初の背番号1を託された。プレートの立ち位置などを細かく指導され「打者に対して角度をつけやすくなり、いい投球ができるようになった」と手応えをつかんでいる。

 聖地に5度導いた名将と挑む夏。本年度から各地区の代表校数が変更され、同地区は5校選出の32年以来84年ぶりに昨年の3校から4校となる。日野海翔主将(3年)は「監督さんを甲子園に連れて行きたい」。まずは2年ぶり北大会出場だ。【保坂果那】