スーパー1年生が千葉の夏を熱くする。第98回全国高校野球選手権千葉大会(7月12日開幕)の組み合わせ抽選会が17日、千葉市内で行われた。春夏連続の甲子園を狙う木更津総合の野尻幸輝外野手(1年)は、今春県大会で5番を打つ逸材だ。パンチ力のある打撃が魅力。中日小笠原2軍監督を育てた五島卓道監督(61)は「うちの強打の選手たちが1年生のときよりバットが振れている。スイングスピードが素晴らしい」と舌を巻く。新戦力の加入で、打線の厚みが増した。

 いきなり5番を任されたが、入学当初は中学との違いに驚いた。「変化球のキレが違った。でも、大阪桐蔭に進学した根尾の投球だけは別格だった」と話す。中学時代の選抜チームで同僚だった西のスーパー1年生と、聖地・甲子園で再会するのも夢の1つだ。中学時代は長く持っていたバットを、チームに貢献するため、初めて短く持ち始めた。「先輩たちの最後の夏を自分の中途半端なプレーで終わらせたくない」と力を込めた。

 エースの早川隆久(3年)は「千葉県大会は無失点で切り抜ける」と豪語。1年生の台頭に上級生にも火がついた。【湯本勝大】