3年ぶり21度目の夏の甲子園出場を狙う熊本工が震災を乗り越え5回コールド発進した。

 1回、打者10人の攻撃で5得点すると勢いは止まらない。時折、猛烈な雨に襲われたが最後まで集中力を切らさなかった。4月中旬の熊本地震の影響で部員約120人のほぼ全員が避難所生活や車中泊を強いられ、全体練習再開は5月9日から。だが毎週末の練習試合はもちろん、10キロの丸太を持って走る猛練習などで追い込み間に合わせた。

 自身、約半月の車中泊を強いられた溝越圭太主将(3年)は「自分たちはノーシードのチャレンジャー。目の前の1戦1戦を全力プレーで戦い、甲子園出場を全員でかなえたい」と気合十分だった。