佐久長聖の塩沢太規投手(2年)が、県大会初先発の大抜てきに応える9回2失点の好投で、チームを2年ぶりの甲子園に導いた。

 準決勝で2番手として好投した前日のうちに決勝戦の先発を言い渡され「『やってやるぞ』という気持ちだった」と話すように、初回から気合全開。力強いストレートと縦に落差のあるチェンジアップやスライダーを織り交ぜ「完投してもらいたかった」という藤原弘介監督(42)の期待に応えた。野手陣もプロ注目の元山飛優遊撃手(3年)を中心に6試合で失策はわずかに4つ。堅守を武器に上位躍進を狙う。

 ◆佐久長聖 1964年(昭39)創立の私立校。野球部創部は64年。95年に佐久から校名変更。生徒数は907人(うち女子325人)。主なOBに大迫傑(陸上選手)菊池彩花(スケート選手)ら。所在地は長野県佐久市岩村田3638。佐藤康校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦4-1穂高商

3回戦7-0駒ケ根工

4回戦9-2東海大諏訪

準々決勝6-1創造学園

準決勝6-3小諸商

決勝6-2松商学園