京都大会で京都翔英と福知山成美が決勝進出を決めた。京都翔英は主砲の石原彪(つよし)捕手(3年)が3打点でけん引。3年ぶりの夏に王手をかけた。

 投打のかみ合った京都翔英が7回コールドで勝利し、初の夏の甲子園へ王手をかけた。悲願の初の夏甲子園へ。最高のムードで今日25日の決勝を迎える。

 頼れる4番がいきなり先制パンチだ。初回に石原彪(つよし)主将(3年)の左翼への適時打で幸先よく1点を先制した。3回には打者9人で5点、4回にも3点を挙げ、大きく突き放した。13安打9得点と打線が爆発すれば、先発滝野雅太(まさたか)投手(3年)が7回120球を投じ、2失点。6年ぶりの決勝へ駒を進めた。

 2安打3打点と存在感をみせた主将の石原は「投手が楽になるし、打者も楽になるあそこで打てたのは大きい」と笑顔で振り返った。今大会は打率5割5分、1本塁打、10打点と大暴れ。次戦はついに決勝戦だ。「明日(決勝)も打ちたいですね。みんなで勝つことに対して一緒に走っている。それがここにきてうまくできています。明日は全員で勝って、甲子園を決めたい」。全員で京都NO・1になって、甲子園をつかみ取ることを誓った。

 浅井敬由(けいゆ)監督(56)はあと1つとなった夏甲子園にも気持ちを緩めることはなかった。相手の福知山成美に対して「投手はいいですし、打線もうちよりもいい。ただうちはうちらしくやるだけで、余分な失点を防いで、チャンスをものにしなければならない」と表情も引き締め直していた。チャレンジャーとして福知山成美に勝利し、夏の甲子園への切符をつかみ取る。【山川智之】