樟南が県最多となる夏19度目の甲子園出場を決めた。

 24日に延長15回まで1-1の死闘を繰り広げ、1日の休養をはさんで臨んだ再試合。2人の左腕の継投で、ライバル鹿児島実を3-2で下した。

 1点リードの5回無死満塁でマウンドを託された2番手畠中優大投手(3年)は「先発の浜屋がきつい中で投げてくれていたので、自分がやるしかないと思った」と気合を入れ、2三振を奪って得点を許さず。その後も無失点で切り抜けた。

 先発の浜屋将太投手(3年)は23日の準決勝で延長13回を1人で投げ抜き、翌24日の決勝でも6回から延長15回までの10イニングをロングリリーフ。この日も5回途中まで、3試合計410球を投げた。右翼に回った後、6回の打撃後に相手投手と交錯して左腰を痛め、7回で無念の交代。チームメートに体を支えられて閉会式に参加した。「最後は投げたかったが、優勝して喜びがこみ上げてきた」と、3日がかりの決勝の末に甲子園切符をつかみ、うれし涙をぬぐった。