全国2位の出場回数となる36回目出場の松商学園が、投打で31年ぶり出場の土浦日大を圧倒した。

 松商学園が初回、自慢の機動力を絡めて先制した。2番渡辺が左前打で出塁すると、すかさず二盗。続く吉川、藤井の連打で1点。県大会7試合で29盗塁という試合運びそのままの先制点だった。

 2回にもバント安打に2盗塁と足で揺さぶり、1死満塁と塁を埋める。4番藤井の一ゴロの間に三塁走者が生還し、2点目を奪った。

 土浦日大は序盤1、3回と先頭打者が安打も、ともに送りバントを決められない。県大会全7試合で2桁安打の打線が、流れをつかめない。

 松商学園は中盤にも盗塁、犠打などそつのない野球で加点。6回には土浦日大の2番手・井上を攻め、犠飛などで2点を加え、リードを広げた。毎回の21安打5盗塁。機動力も交えた攻撃力で12点を挙げた。

 松商学園は00年の82回大会以来の夏甲子園勝利を挙げた。