明豊(大分)が、自慢の猛打と粘りで最終回に猛烈な攻撃を見せて、甲子園を去った。

 初回に6失点、6回に5失点などで3-13と、10点差で迎えた9回に意地の6得点。無死満塁で代打の三好泰成内野手(3年)が、大会史上初の代打満塁ホームランを放つと、2死満塁からは佐藤祐貴外野手(3年)が右前へ2点適時打を放った。追いつくことはできなかったが、土壇場で4点差まで詰め寄った攻撃に、甲子園のファンも大きな拍手を送っていた。

 川崎絢平(じゅんぺい)監督(35)は「誇らしい選手達です」とチーム初の4強はつかめなかったが、力を発揮したナインをほめたたえた。三村鷹人主将(3年)は「甲子園は楽しいところでした。悔しいけど、最高の仲間で戦えて楽しかった」と白い歯を見せていた。