広陵は序盤、中村の2安打が起点となる6点で主導権を握ると4試合連続の2桁安打の15安打10得点。準優勝の07年以来10年ぶりに4強に進出した。

 広陵は1回戦から連続の2桁安打で8強入り。仙台育英は3戦計4失点、1失策で勝ち上がってきた。

 打撃好調な広陵が1回、先制した。3番中村の左中間二塁打などで作った好機。4番加川の犠飛、6番大橋の中前適時打などで3点を奪った。

 広陵は3回、先頭中村が左前打で出塁すると二盗。2死二塁から大橋、7番松岡の連続二塁打、さらに8番丸山も右前打で続き3点を加えた。

 6点を追う仙台育英は3回、先頭の1番西巻が左二塁打。1死三塁とし3番山田の犠飛で1点。6回は2死無走者から4番長谷川、5番杉山、6番尾崎の3連打で1点。中盤の反撃で2-6とした。

 広陵は7回1死一、三塁から松岡の遊撃手強襲の内野安打で7点目。9回にも3点を奪いダメを押した。

 東北勢、悲願の初優勝を目指す仙台育英は9回に2点を返したが、準々決勝で姿を消した。

 4試合連続本塁打の大会新記録が期待された広陵の中村はこの日、5打数2安打も本塁打は出なかった。