阪神佐藤輝明内野手(27)が母の日仕様のピンクバットで豪快アーチを放った。1点リードで迎えた6回1死の第3打席。カウント2-1からの4球目、石田裕が投じた外角低めシンカーを捉え、左中間スタンドへ運んだ。入団から6年連続で2桁本塁打となるセ・リーグ最速の今季10号ソロ。虎の4番がチームに貴重な追加点をもたらした。
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佐藤は母晶子さんに愛情たっぷりに育ててもらった。感謝は常日頃から尽きない。好きな手料理は「全部」と即答。中でも「最近オムライスを食べていないので。『作って』と言っといてください」と照れ笑いを浮かべた。感謝の気持ちは試合前にLINE(ライン)で送信し、プレーではバットで豪快な1発。本塁打を放った際に、広報に託した配信コメントには「お母さん、いつもありがとう」と添えた。今年もしっかり結果で恩返しした。
孝行息子は昔から変わらない。学生時代は花束などの贈り物を続け、母の日を「特別な日」と何度も話してきた。プロ入りして間もないころ、打撃不振に直面した時は励ましの言葉をもらったこともあった。いつも母に支えられ、応援してもらいながら球界屈指のスラッガーに成長。母の存在を「一番の理解者だと思っている」と語ったこともある。
1年で1日だけ使用が認められるピンクのバットでホームラン。これほど格好良い息子はいない。これからも母への「ありがとう」を胸に、チームを勝利に導いていく。【佐藤究】
▼阪神がDeNAに3-0で完封勝ち。現12球団となった05年以降、母の日の阪神は15勝5敗で、勝率7割5分は12球団トップ。これで21年から6連勝となり、24年DeNA戦の1-0、25年中日戦の1-0に続き、3年連続で完封勝利を記録。
▼佐藤がセ・リーグ10号一番乗り。佐藤は昨年5月1日に両リーグ最速の10号目を打っており、阪神選手が2年連続セ・リーグ10号一番乗りは53、54年藤村富、72~75年田淵(4年連続)に次いで3人目。



