春季高校野球東北大会(6月7日から5日間、青森市営野球場ほか)の組み合わせ抽選会が30日、青森市内で行われた。八戸学院光星(青森1位)は初戦の2回戦で盛岡中央(岩手3位)と対戦する。

 八戸学院光星の長南佳洋主将(3年)は旧友との対決に燃えていた。聖光学院(福島1位)の矢吹栄希主将(3年)は福島・郡山ボーイズでチームメート。3番矢吹、4番長南で強力打線を形成していた。この日、矢吹は欠席して再会できなかったが「甲子園で対戦するのがベストだけど、東北大会で当たっても負けられない」と闘志を燃やした。順当に勝ち上がれば、決勝で対戦が実現する。

 郡山出身の長南が県外の光星を選んだのには理由があった。「東北で最初に全国制覇をできる高校と考えたら、光星しかなかった」。だが県内の聖光学院に進学した矢吹はすでに2度も聖地の土を踏んでいるのに対し、長南が1年夏に出場した甲子園ではベンチ外だった。「先を越された感はあるけど、関係ない。東北大会はどこが相手でも、強い。挑戦者の気持ちで1つ1つ勝って、夏につなげる」。選手宣誓の大役を果たし、チームを優勝に導く。