水戸市民球場のリニューアル記念として、水戸商-作新学院(栃木)、常総学院-作新学院の招待試合が行われた第1試合は水戸商-作新学院。6回表無死、水戸商の主将、小林俊輔外野手(3年)が右方向の場外本塁打を放った。

 高校通算61号が、記念すべき水戸市民球場改修工事後の初本塁打になった。2-3と1点ビハインドで迎えた8回裏、作新学院に一挙9点を取られて敗戦。小林俊は「序盤から細かいミスがつながって、チームとしてのスキが多く出た試合だった。細かいミスをなくしたい」と反省を口にし前を向いた。

 茨城大会の決勝も行われる会場での感覚に、小林俊は「第4シードですし、ここで試合をやることも多いので、球場の雰囲気を感じたいと思って臨んだ」と夏を見据えた。改修工事によって、本塁センター間は120メートルから122メートルに、本塁両翼間は93メートルから100メートルに拡張。小林俊が放った特大の当たり2本も、惜しくもフライとなり「フィールドが広くなったことで、前の球場なら入っていた当たりだったと思う。もっと体力をつけて、パワーアップしたい」と引き締めた。他にはスコアボードがフルカラーLED化され、スピードガン設置、メインスタンドの耐震補強工事が行われた。

 また、水戸市民球場のネーミングライツを株式会社ノーブルホームが取得し、通称が「ノーブルホームスタジアム水戸」となることも発表された。