東亜学園が接戦を制し、16強入りした。先発した背番号14、細野晴希投手(2年)が8回無失点の好投。8回には失策と2つの四球で2死満塁のピンチを背負ったが、何とか踏ん張った。「完封したい気持ちはあったが、自分の気持ちだけではチームの力にならないので」と9回のマウンドはエース斎藤北斗投手(2年)に譲った。

 得意のけん制で流れを変えた。3回走者を刺し、自身を楽にした。「けん制は得意です。練習してうまくなるものではないが、体をうまく使えているのだと思う」と胸を張る。

 試合前日の18日には、昨年引退した藤下凌也さん(東京国際大1年)にアドバイスをもらった。「下半身が突っ込んでいたので、左足に体重を残すことを意識した。ぶっつけ本番でしたが、しっくりきました」と好投の秘密を明かした。

 次戦に向け「投げる場所にこだわりはない。全力で投げたい」と意気込んだ。一昨年夏2強、昨夏4強。先輩の壁を越えてみせる。