エースで主将と大黒柱の松原絃介(3年)が、愛知産大三河を22年ぶり2度目の夏の甲子園へ導いた。2回に先制点を許したが、その後は要所を締めて追加点を与えず。7回に味方が逆転し迎えた最終回。連打で無死一、二塁のピンチを背負ったが「『5回に、あと2度はピンチが来る』と監督に言われていた。まだ1回残っていたので」と落ち着いて試合を締めた。6安打1失点で完投も「(良かったのは)最後まで頑張れたことだけ」。桜井春生監督(50)は「責任感(が強い上)に懐も深い。彼が監督ですよ。普通の高校生じゃない」と称賛した。頼れる主将が聖地でもチームを引っ張る。

 ◆愛知産大三河 1983年(昭58)創立の私立校。生徒数は1224人(女子185人)。野球部は83年創部。部員数71人(マネジャー5人)。甲子園出場は春1度、夏は2度目。主なOBは原田政彦(元中日内野手)太田勝正(元ダイエー投手)ら。岡崎市岡町字原山12の10。近藤彰校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦10-2国府

3回戦11-1東海南

4回戦11-0杜若

準々決勝8-0日本福祉大付

準決勝5-2刈谷

決勝3-1西尾東